東京駅グランスタの待ち合わせ場所「銀の鈴」。作者は神田明神のえびす様と同じ、イルカが大好きな宮田亮平氏。

気になるスポット

東京駅の待ち合わせ場所と言えば、最初に頭に思い浮かべるのは、この「銀の鈴」です。八重洲地下中央口改札内の地下1階グランスタにあります。


最初(初代)の「銀の鈴」は、1964年(昭和39年)10月に東京と新大阪を結ぶ東海道線新幹線が開業し、旅客が急増したことを受け、社員のアイデアで設置されました。待ち合わせの人と、通常の旅客を分け、混雑を緩和しようとの狙いがあったそうです。


ここにあるのは2007年(平成19年)10月、グランスタの開業にあわせて設置された4代目「銀の鈴」で、東京芸術大学学長であり金属工芸家の宮田亮平(みやたりょうへい)氏の作品です。

アルミ合金製で直径は80cm、重量70kgの鈴です。落ち着きある光でライトアップされ、周辺6箇所に設置されたスピーカーからは毎時0分に環境音楽が流れます。


鈴の根元を見ると…イルカが居ますね。鈴の胴もイルカのレリーフが施されています。このイルカは作者である宮田亮平氏が大好きで自身ともオーバーラップさせている重要なモチーフです。


新潟県佐渡の鋳金作家の三男だった亮平氏が、大学受験のために新潟に向かう連絡船の甲板から、船に添い、波に乗り、跳ねるイルカの群れを見て励まされて以来、作品には必ずと言っていいほどイルカが登場するのです。

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代表作はイルカを題材にした「シュプリンゲン」(飛翔)シリーズです。他の場所でも、亮平氏の作品を見ることができます。

神田明神の「えびす様」


平将門を御祭神とする神田明神にある「えびす様」です。少彦名命(すくなひこなのみこと)、えびす様のことです。『木の実の舟に乗って海の彼方からやって来た小さな神様です。


〜イルカやタイ・ヒラメに守られて、大海原をわたる姿を制作しました。』とあります。「銀の鈴」が設置される2年前の2005年(平成17年)5月の作品です。


ほら!イルカとタイがいますね。


カメにヒラメにトビウオも。


カツオにフグまでいますね。
亮平氏は楽しくユーモアのある方だと感じられます。この「えびす様」も神田明神の御祭神の一つで信心深く厳かな信仰の対象でありながら、訪れた人がそれを仰ぎ見ると、なんとも優しい笑顔になってしまう楽しい物語が、随所に散りばめられていると思うのです。


『豊かな繁栄の神・知恵の神〜だいこく様と力をあわせて国造りをなされ、医薬の道や酒造りを人々に教えました。』ともあります。

どうでしょう?
東京駅の「銀の鈴」には、神田明神の「えびす様」と同じようなメッセージが込められているのではないでしょうか。

神田明神

江戸・東京の総鎮守「神田明神」は730年(天平2年)創建。1000年を超える歴史を感じながら詣でます。
神田明神の創建は天平2年。出雲の大己貴命(おおなむちのみこと)こと“大黒様”を、子孫である真神田臣(まかんだおみ)が武蔵国豊島郡芝崎村で祀ったのが始まりとされます。ここ神田という地名は、真神田臣の“神田”が由来との一説も。のちに平将門の墳墓の周辺で様々な災いが起きたのを鎮めるために、将門をこれに合祀し祀りはじめます。

他にも、東京メトロ銀座線「末広町駅」には、パブリックアート「悠々快泳(ゆうゆうかいえい)」があります。

悠々快泳(ゆうゆうかいえい)は東京メトロ銀座線「末広町駅」のパブリックアート。イルカの群れが気持ちよさそうに泳いでいます。
東京メトロ銀座線「末広町駅」の上野・浅草方面行き2番線ホームには、2017年(平成29年)に設置された「悠々快泳(ゆうゆうかいえい)」という作品があります。神田明神と、公益財団法人メトロ文化財団が協賛し、金属工芸家であり、東京藝術大学名誉教授でもある宮田亮平(みやたりょうへい)氏が制作したパブリックアートです。

「銀の鈴」のイルカを見ながら、じっくり作品を鑑賞すれば、待ち合わせで誰かを待つ時間もあっという間かもしれませんよ。

東京駅で有名な待ち合わせスポットの1つ「動輪の広場」

東京駅丸の内「動輪の広場」のC62-15の動輪は、3つの大事なメカニズムと供に残されてました。いつかまた走れるかな?
この動輪は、終戦後に東京駅が修復されたのと同じ1948年(昭和23年)に製造され始めた、重量級の蒸気機関車C62のものです。全部で49両が製造され、輸送力が要求される東海道本線、山陽本線などの主要幹線を力走し戦後の日本復興を支えました。

銀の鈴
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目9−1