千葉県野田市の関宿は関東平野の中心に位置し、利根川、江戸川が分岐するところです。そこは遠い昔から関所であり要衝でした。ここに建てられた関宿城の起源は正確にはわかりませんが、1457年(長禄元年)には、すでに簗田(やなだ)氏がこの地に城を築いていました。
当時から大きな河川が乱流しながら合流するこの辺りに立つこの城は、自然の要害と共に屈強な守りを誇っていたのです。「この城を手に入れるのは一国を得ると同じ。」と言われ、戦国時代には争奪戦が繰り広げられたそうです。
この千葉県立「関宿城博物館」は、立て看板にある江戸時代後期の地図を見ると分かりますが、当時より若干北に小さくコンパクトながら美しい天守閣を持つ“関宿城”が再現されています。
当然ワンコは城内には入れませんが、お城の隣には見晴らしがとても良い公園があるので、気持ちの良いお散歩を楽しむことができます。100台分ある無料駐車場に車を止めてさっそく散策です。
関宿城の正門の前はバスのロータリーになっていて、周りには、お煎餅や漬物、地場の野菜などをちょこっと販売している売店や、トイレなどがあります。
こうして見ると小さいながらも立派な天守閣ですね。それもそのはず、1671年(寛文11年)に江戸城の「富士見櫓」を模して再建されたという関宿城の古い記録に基づいて、今の皇居にある富士見櫓を参考に建てられたものなんです。
遠い昔から関所であり要衝というだけに、豊臣秀吉の小田原攻めの際に、ここは豊臣・徳川連合軍の手に落ち、1590年(天正18年)徳川家康の江戸城開城・入城と同じくして、家康の弟である松平康元(まつだいらやすもと)が二万石の領地を与えられ関宿藩主として入城しています。以来、江戸幕府の要職に就く大名達が明治維新まで配されました。
関宿町の隣は、日本庭園になっています。ここも愛犬とは入れませんが、すぐ隣に公園があるので良しとしましょう。そろそろ樹々が色づいてきていますね。
お城の周りをぐるっと歩いて関宿城を楽しんだら、隣の公園をワンコと一緒に散歩しましょう。いろんな動物のオブジェが芝に置いてあるちょっと変わった場所もあったりしますよ。何より周囲は東に利根川、西に江戸川と、遠くまで見渡せる抜けの良い景色が素晴らしいです。桜の木も植えてあるので開花時期はさぞかし綺麗でしょう。
関宿城から少し歩いたところに、江戸川を渡る管理用の橋(車は通れません)があるので渡って行くと、そこには昭和初期に作られた「中の島公園」があります。ここでは1918年(大正7年)に着工し、1927年(昭和2年)に完成した関宿水閘門(せきやどすいこうもん)を見ることができます。
これは、利根川から江戸川へ流入する水量を調節するための水門と、船が行き来するための閘門です。水門は1門が幅7.6m×高さ4.5mのゲート8門から成り、ディーゼルエンジンで昇降する仕組みになっています。
また、ここにはちょっと珍しい遺構もあります。総武鉄道(今のJR総武線)の小岩〜市川間に1907年(明治40年)に架橋されたイギリスBraithwaite & Kirk社製の3連100フィート・ポニー形ワーレン・トラスの1連をここに移設・復元したものです。本来は1連100フィート(30.2m)の長さなのですが、それを約3分の1に縮め、当時と同じ工法で復元されています。樹々に囲まれてひっそり佇む、大きなボルトと沢山のリベットが美しい遺構です。
関宿城にみる歴史、利根川と江戸川の治水のことなど、ちょっと考えながら愛犬とぼちぼち歩く散策はなかなか楽しいものですね。紅葉の秋もいいですが、菜の花や桜の季節も良さそうなので、また訪ねてみたいと思います。
千葉県立関宿城博物館
〒270-0201 千葉県野田市関宿三軒家143−4
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