秋葉原駅の電気街口を出たら右方向に出ます。ダイビルを左手にガンダムカフェを右手に進み、秋葉原UDXの左側の路地へ向かいます。ビックカメラAKIBAの裏側を過ぎると、肉めし「岡むら屋 秋葉原店」があります。お店は他に新橋にもあります。
“肉めし”って言うストレートなメニューが最大の売り、主役のお店です。お目当ても当然「肉めし」です。
「肉めし」490円がコスパ抜群のスタンダードなメニューですが、一番人気は「デラ肉めし」580円です。
「デラ肉めし」は煮込んだ牛スジ肉に、煮込み豆腐、煮込み大根、煮込み玉子を乗せた茶色の丼です。はじめから美味しいのが決定しているかのような布陣です。
ウケを狙ったような、やり過ぎな量ではなく丁度良いサイズの丼に、女性でもイヤにならないご飯の量。こういう設えを見ただけで「あぁ、これは真摯に美味しさを味わって欲しいんだな。」という気持ちが伝わってきます。
牛スジ肉の中でも、カッパと呼ばれる希少部位の角切りを、玉ねぎと蒟蒻と供にでっかい鍋で煮込むこと5時間。しっかりとした肉肉しい食感を残してあり、スジ肉特有の旨味を存分に楽しめます。
味付けは醤油と砂糖がベースの、すき焼き風の煮込みですが、最後ま美味しく食べられるように、しつこくならないように工夫されています。
牛丼よりも甘辛く、すき焼きほど強くなく、生姜・ニンニクなども使って長時間煮込んだ透明感のある出汁つゆに仕上がっています。
煮込み豆腐も、煮込み大根も、煮込み玉子も、とにかく染みて染みてこその料理なんです。すき焼きのような豆腐でもあり、おでんのような玉子でもある感じは『煮込みはこうあるべし。』という主張を感じます。
テーブルにある七味唐辛子、紅生姜でお好みでアレンジしたら、用意されてるレンゲでグシャグシャにまぜて食べましょう。意外にも汁だくな丼は、レンゲで食べると旨さに集中できます。
ふと「肉めし」と聞いて、オモテの写真を見ると、新手の食べ物のように見えなくもないですが、これは昔からある、牛スジ、豆腐、大根、玉子と言う四銃士たちの王道調理法を真摯に追求した、煮込みのマリアージュです。
若者はそれを知り、年季の入った人たちは懐古する…。そんな新しくも古いアキバめしです。
岡むら屋 秋葉原店
〒101-0021 東京都千代田区外神田4丁目2−6 AKIBA426ビル 1階
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