オオイヌノフグリは春になると田んぼの畦道や道端などで見かける、コバルトブルーの小さな草花です。2月中旬から見かけるようになり、3月上旬にピークを迎える、ヨーロッパ原産の帰化植物で、アジア、アメリカ、アフリカ、オセアニアなど世界中の様々な地域に分布しています。日本に入ってきたのは明治時代と推定されています。
直径5mmほどの、小さくも鮮やかなコバルトブルーの可憐な花。その“オオイヌノフグリ”という和名の由来が「種子が犬の陰嚢(2つの玉)に似ていたから。」というのは少し残念な気もします。スマートフォン用のクリップレンズを使えば、綺麗なマクロ撮影(接写)が楽しめます。
秋に芽を出して、他の植物たちが枯れている間に育っていきます。細胞内の糖の濃度を高める機能を持ち、葉や茎の短い毛で、雪や霜からも自分を守り真冬を乗り越えるのです。待ちに待った早春に、沢山の花を咲かせ、そこから次の秋までは種子で過ごします。
オオイヌノフグリという和名で有名な花ですが、学名はベロニカ(Veronica)。聖ベロニカの名です。十字架を背負い歩かされるイエスキリストの額の汗をハンカチを差し出して拭った女性の名です。
その花言葉は「信頼」「神聖」「清らか」「忠実」です。また和名では天人唐草、瑠璃唐草、星の瞳などの別名もあります。どこでも見かける草花のようですが環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類に指定されています。
毎年、春一番を知らせるコバルトブルーの小さな花が、いつまでも絶えないことを祈らんばかりです。
●「スマホ用クリップレンズ」を上手に使って、スマートフォンで小さな花を綺麗に接写(マクロ撮影)してみよう!

極小の花をスマホで撮影
このような極小の花は、スマホにクリップタイプのマクロレンズを装着すれば、綺麗に撮影することができます。
被写体に1cmぐらいまで近づけて撮影することが出来ますが、ピントが合う範囲も同様に直径1cmほどと狭いので、小さい花や昆虫など被写体は限られます。スマホに装着するクリップタイプのレンズには、このマクロレンズ(接写用)の他に、望遠や広角などがあります。
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