「キッチンジロー」外神田店は、あの“おでん缶”の自動販売機があることで有名な、チチブ電気ビルの隣にあります。そこは、パソコン関連の様々なパーツを売る店や、飲食店が混在する、独特の雰囲気を持った「パーツ通り」と呼ばれている通りで、昼も夜もいつも賑わっています。
お店のショーケースに並ぶのは、ハンバーグやメンチカツ、エビフライにミルクコロッケ、カレーなどの、誰にでも好まれる洋食たち。キッチンジローは、1964年(昭和39年)に神田神保町で創業したお店で、今では都心を中心に数十店舗を展開するチェーン店です。
屋号は創業者の小林二郎氏が、自身の“二郎”から名付けました。「ジロー」には、食べることと、健康は同義であり、それは美味しさへの追求だという、二郎氏の想いが込められています。

小林二郎氏は、無塩バターを使用した、ベシャメルソースが特徴の、自身が作るミルクコロッケを、三人の孫の離乳食として与えました。それぐらい食材を厳選し、安全性にはこだわっています。それはまた、従業員も毎日食べる、まかないにもなっています。
食べたいのは、ショーケースにもあった、“ハンバーグにエビフライの組み合わせ”ですが、出来れば、大好きな帆立ミルクコロッケも足したいと思っていたら、ありましたよ。メニューの左下に、星印にバリューと書かれた「ハンバーグ&海老フライ、帆立ミルクコロッケ」が。ライスとスープが付いて税込み960円(2019年6月時点)という値段も、なかなかリーズナブルだと思います。
「ハンバーグ&海老フライ、帆立ミルクコロッケ」です。ライスに大根の味噌汁、野菜、スパゲティ、タルタルソースにレモンが、脇を固めています。大人の“お子様ランチ”という、望み通りの布陣です。
ジローの食材は、千葉県柏市のセントラルキッチンで下ごしらえを行っているのですが、食べた時の美味しさを維持するために、ハンバーグのパティの成型や、揚げ物の衣のパン粉付けは、お店で行っています。そのために調理過程を二段階に分けているのです。もう50年以上作られているハンバーグは、僕の中では、やっぱりジローの王様。きっちり美味しい。
メーカーから仕入れた生パン粉を使った、この揚げ物たちのコロモが、また秀逸です。ちょうどいい粗さのパン粉が、軽くサックサクに揚げられていて、海老フライも帆立ミルクコロッケも言うことのない出来栄えです。
大好きな、ジローの帆立ミルクコロッケ。この硬すぎず、ユルすぎず、調度良いベシャメルソースの味は、何故か忘れられない美味しさです。気持ちの中では何個でも食べられそうです。
大根の味噌汁と共に、ハンバーグと海老フライ、帆立ミルクコロッケをお箸で頂ける「キッチンジロー」。気取らないで、存分に定番の洋食を楽しめるところが良いですね。
キッチンジロー 外神田店
〒101-0021 東京都千代田区外神田3丁目12−2
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