大友克洋氏の「大砲の街」に気付く。令和の始まりは、そんな世界をリセットすべき時を告げているのかも。

雑記ノート

「大砲の街」は、1995年12月23日(平成7年)に公開された、大友克洋氏の作品「MEMORIES(メモリーズ)」という3作の短編アニメを収めたオムニバスの内の一話です。わずか20分足らずの短編ですが、そのストーリーに込められた意味には深いものを感じます。

これを書いている2019年から遡ること24年前。そのシュールな社会風刺的なストーリーを、当時の僕は、興味深く観ていました。でもそれが、皮肉でも何でもなく、現代社会をシンプルにリアルに、表現しているように痛感したのは、いま…。そう2019年なんです。

その街には、大小様々、一体どれほどの数の大砲があるのか解らないぐらい、おびただしい数の大砲があります。人々はその間を埋めるようにひしめく住居で日々を暮らしています。

『撃てや撃て!力の限り、街のため!』

『撃てや撃て!力の限り、街のため!』こんなスローガンが総ての街です。お母さんは、お父さんと子供を、朝送り出します。お父さんは、すし詰めの列車で仕事へ向かいます。皆んな同じ仕事をしています。それは敵に向かって大砲を撃つこと…。

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でも、その大砲の砲弾を、一体、何処の敵に向けてるのか、怪しい限りです。まったく分かりませんし、攻撃を受けることもないんです。それでも毎日毎日、大人たちは皆んな大砲を撃ちに職場に向かい、子供達は疑問を抱きながらも、そんな世界を日常にしていく。

テレビには、その日の成果がニュースで流れていますが、どうなんでしょうか?無邪気な子供以外は、随分と疲労困憊な日々に見えます。子供はお父さんに「誰と戦っているの?」と聞き、お父さんは「まだ知らなくていいから寝なさい。」と答えます。

『撃てや撃て!力の限り、街のため!』虚しいスローガン。ここに描かれている世界は、子供が増えて、人口も、就労者も増え、もっと大砲を増やして、皆んなで毎日毎日沢山撃ち続ければ、どんどん豊かになってゆくというのは幻想で、それが綻び始めているさま、皆んなで疲弊しながら回している世界を痛烈に風刺していると思います。


教えは、そろそろスローダウンするのが良いのではないかということ。こんなに働く日本なのにもかかわらず、現実には、労働時間、一人当たりの生産高、睡眠時間、お休み…。ほとんどの項目において、先進国の中ではワーストに近いという現実です。政府を始め、有識者の一部は、理由を知っているはず。お休みが増えるのも、働き方改革も…。カンフル剤のひとつではあります。

働けば働くほど儲からない構造?

テレビも携帯も、家電も、アパレルも…。昔と同じように作って売ったところで売れないのは、考えれば解ること。お隣も営業しているから、ウチも営業する?でも、それが、店を開けてるだけだったり、作り続けているだけだったとしたら?経費もかかるし売上を確保しなきゃならないのに、儲からない…。

日本人には、日本人ならではの優秀な技能や美意識があります。これこそ、誰にも真似することが難しい、我々が唯一持っている「模倣困難」な最高の価値です。そこが日本人を豊かにする唯一の可能性。

想像してみてください。人口や平均年齢、日本人の特性、技能、文化を考えたら、そろそろ拡大では無く、コンパクトにして、サステナブルな社会を目指した方が、むしろ国民皆んなが、豊かで幸せになれると思っている人が沢山いるはずです。

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