犬が「時間」と「場所」が分かるのはなぜ?愛犬ルークは高性能な時計とナビを持ち歩いていました♫

ワンちゃん

愛犬と一緒に生活していれば、誰でもが感じることだと思いますが、我が家も愛犬ルークと生活していると、教えてもらうことや、気になることが沢山あります。その中でも感心するというか、不思議に思ったのが「時間」と「場所」に関することです。

ルークはどんな「時計」を持ってるの?

僕の平日の起床時間は午前6時30分で、目覚まし時計もその時間にセットしてあります。でも、愛犬ルークはその約5分前に、潜り込んでいた布団から出てきて、僕の枕の横にお座りして右手(脚)でネェネェと起こしにやって来るのです。

かなり正確な時間感覚です。寝室は遮光カーテンなので、朝の光と言ってもほんのわずかに明るさを感じる程度です。ルークの歩く爪音を聞いて、目覚まし時計の時刻を確認すると、まず間違いなく午前6時30分の数分前。そういうわけで僕の目覚まし時計が鳴ることはほとんど無いのです。

どんな生き物にも、体内時計が存在していることは知ってはいますが「犬」の体内時計(生物時計)は、いったいどれだけ正確なんでしょうか?

体内時計を司っているのは、脳の中心に近い所にある視交叉上核(しこうさじょうかく)という器官で、それは約2万個の神経細胞から出来ています。それが、寝る、起きる、体温、血圧、ホルモンの分泌量などの約24時間のカラダのリズムを作り出しています。

その時計は、季節など長い周期に関するもの。短く1日を刻むもの。心臓の拍動や脳波など分や秒単位のものなど、どうやら沢山の時間を管理しているようです。考えてみれば、確かに僕たちが生きていくためには時計が必要なんですね。

渡り鳥が海を渡り、ある季節に花が咲き、魚は海を巡り、朝に目覚め、夜は寝て、お腹がすくのも、心臓の鼓動があるのも、この時計があるからです。

その中でも注目したいのが、概日リズム(がいじつリズム)=サーカディアンリズムです。大体24時間とチョットの周期を刻む時計です。そのチョットの遅れた時間は光などで、24時間に修正しているそうです。このサーカディアンリズムはかなり正確で、光を遮った環境だろうが、ずっと同じ明るさの場所に居ようが、同じ時間周期を刻みます。

風と太陽を感じるルーク

私たちも、一緒に生きる愛犬も、こうした「正確」な体内時計を持っていることは理解できました。様々な外的環境の変化に日々晒されながら生きてる人間は、あんまりにも正確に時計通りにすると不都合も起きるのでしょうから、上手く調整しているのかもしれません。

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対して愛犬は、持っている正確な体内時計をそのまま活かしても問題は無いですから、一緒に生活する愛すべき人間のために無意識に使っているんです。数分も狂うわけが無い訳です。きっと寝る前に「明日の朝は午前6時30分とやらぐらいに一緒に起きるんだね。」と体内時計をセットして眠るんです。ルーク?明日の朝もよろしくね。

ルークは「ナビゲーション(GPS)」隠し持ってるでしょ?

ルークはパピーのころから車に乗るのが大好きです。いつもスタンバイされている自分の席に乗って、自宅から数キロ離れた何ヶ所かの公園にお散歩に行きます。毎回不思議に思っていたのが、なぜ公園の半径数百メートル内に入ると、自分が車から降りて散歩する場所が分かるのか?です。

どんなルートを通っても、時間が違っても、確実に至近距離でクンクン、ソワソワし始めます。犬の嗅覚は人間の100万倍から1億倍優れているから、匂いで分かるのかと言えば、それは違います。優れているのは嗅ぎ分けるチカラであって、遠くの匂いを強く感じる訳ではないからです。

地図も持って無いのに、場所を正確に記憶して、特定できるのは「生体磁石」を持っているからです。調べると分かるのですが、沢山の動物が身体のどこかに、マグネタイト(Fe304)=磁石を持っているのです。

伝書鳩が何百キロ離れた場所に辿り着け、渡り鳥は数千キロ離れた湖を目指し、鮭は産まれた川に、ミツバチが巣に戻れるのは「生体磁石」を持っているから。人間の脳の表面近くの細胞にも1グラムあたり500万個もの磁性体を持っています。知らない土地の地下鉄構内や、車で走っていても東西南北を判断する人がいるのも何の不思議もない訳ですね。

犬の「生体磁石」も優れています。もちろん無意識ではありますが、身体の磁石だけでなく、さっきの「体内時計」から割り出される時間と太陽からの日差しの方向なども加えて計算しているのです。

草原を走るルーク

だから、時間が変わろうと、ルートが違おうと、磁場と太陽の位置から正確に場所を判断しているのです。一度でも楽しいお散歩をした場所は、何ヶ所であろうが、ルークは自分のナビに正確に位置を登録していたんです。ということは…、もっと遠く離れた数百キロ先の場所もナビに登録してあるはずです。愛犬とドライブの時にこっそり観察してみましょうね。

愛犬の感心してしまう可愛らしい行動は、生き物に備わった立派な仕組みによるものだったんですね。彼らは、一緒に生きてる僕たち人間にも同じものが備わっていることを教えてくれます。