まい泉は、お店で揚げたてのロースカツやヒレカツを楽しめる、とんかつのお店ですが、「ヒレかつサンド」もかなり有名で、1日で3万食以上売れるほどの大人気ぶりです。
とんかつ店だけでなく、駅ナカやデパートの食品街に出店している「まい泉」では、そのヒレかつサンドはもちろん、ロースカツやヒレカツ、エビフライ、メンチなどの揚げ物や、お弁当などを販売しています。
その中に、“まい泉”通好みの、ちょっと粋な「玉手箱」というお弁当があります。竹皮プリントの横開きの弁当箱の中に、3切れの「ヒレかつサンド」と、いなり寿司が1つ、かんぴょう巻が2個、よく味の染みた煮物(人参、椎茸、高野豆腐、竹の子)、ガリが入っています。
「ヒレかつサンド」を食べたいけれど、それだけだとちょっと物足りない…。そこで、一緒に詰め合わせられたのが、“いなり寿司”と“かんぴょう巻”と、“煮物”。一体誰が考えたのか、意外な組み合わせですが、これがカツサンドと良くマッチする絶妙な美味しさになっています。
店頭のボックス入りの「ヒレかつサンド(3切れ)」単品が税込421円なのを考えると、この「玉手箱」が税込696円というのも、なかなかリーズナブルで良いまとめ方ですね。※値段は2019年5月時点。
メインのヒレかつサンドは、パンと、ヒレかつと、長年変わらないオリジナルソースとが三位一体となって、相変わらずの美味しさです。
肉は均一に柔らかくするために、人の手でパンチャーを使って繊維を切り、パン粉専用パンで作られた、長めと短めの2種類のパン粉で揚げられています。それをソースに浸けて冷ましてから、カツサンド専用の、密度と弾力のあるパンでサンドするという、こだわりようです。美味しいわけです。
それに、甘じょっぱい濃いめの味付けの、いなり寿司とかんぴょう巻きが、カツサンドにあうあう。人参、椎茸、高野豆腐、竹の子も、柔らかく良く味が染みています。いかにも関東らしい味わいです。とんかつ屋だからと侮れない、まさに「玉手箱」と言う仕上がりの弁当です。
まい泉の生い立ちと歴史
まい泉は、普通の主婦だった小出千代子さんが、1965年(昭和40年)に、東京有楽町の三井ビル地下に、カウンター席で10坪ほどのとんかつ店として創業します。ずっと中心で陣頭指揮をしながら、屋号を拡大していきます。

まい泉が創業した有楽町のお店は、ちょうど東京宝塚劇場の近くにありました。当時、公演の幕間(まくあい)に、ヒレかつサンドは、観客が手や口を汚さず、片手で手軽に食べられると、喜ばれたそうです。また劇団員の差入れにも重宝されたとか。そうして徐々に、まい泉と「ヒレかつサンド」の美味しさは、世の中に知れ渡っていったのです。
経営状態も極めて良好だったのですが、後継者がいないと言うことと、いつまでも自分が居たら“まい泉”をダメにしてしまうと考え、2008年(平成20年)サントリーに経営を譲渡したのです。
経営を引き継いだのは、サントリーで様々なプロジェクトを成功させてきた岡本猛(おかもとたけし)氏で、社員の生活や未来を考えた、人事制度などの改革にも積極的に着手。まい泉の味を大切にしながら、さらに業績を伸ばしてゆき今に至ります。※2019年5月時点。
●とんかつ まい泉

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