春の畑で見かけた可憐な「大根の花」。花言葉は“潔白”、“適応力”です。

花や植物

3月の下旬に露地栽培の畑で見かけた「大根の花」。4枚の花弁の中央は白く、外側は品のいい薄紫色の花です。大根のイメージからは想像し難い何とも可憐な出で立ちです。スーパーに並ぶ大根や、その葉っぱを見かけることはあっても、この“大根の花”を見かける機会というのは、なかなか無いと思います。

というのも、大根は、その花の開花時期である4月〜5月を待たずして、すでに冬の間に収穫することがほとんどだからです。また、花が咲いてしまうと、大根に“ス”と呼ばれる隙間が出来てしまい、美味しく食べられなくなってしまうのです。

大根の原産地は地中海沿岸・中東で、紀元前3000〜2000年頃のエジプトではすでに食べられていました。日本には弥生時代に渡来し、室町時代中頃までは“ダイコン”ではなく“スズシロ”と呼ばれていたそうです。

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大根の花にもちゃんと花言葉があります。それは「潔白」「適応力」。見かけた大根の花は、畑一列に植えられた大根たち。綺麗に手入れが施されている畑の様子から察するに、食べる分はとっくに収穫を終えていて、これは種を採るために大事に残された大根たちなのでしょう。


大根の花を見ていてお気づきの方もいると思いますが、同じ時期に咲く菜の花によく似ています。それもそのはず、大根も菜の花も同じ「アブラナ科」の植物なんですね。ちなみにこちらの花言葉は「小さな幸せ」「快活」「元気いっぱい」などです。