愛犬ルーク。脊髄梗塞からの復活(前編)- ヘルニアとは逆の治療が必要。初期診断がとても重要です。

ワンちゃん

今現在、ルークは10才を超え、毎日元気に過ごしています。お父さんとお母さんと散歩に行って写真のモデルになったり、ウマウマを食べたり、笑ったり、日向ぼっこしたり…。幸せな毎日を過ごしてます。


そんなルークですが、小さい頃に脊髄梗塞で下半身付随になり、命が危うい時期がありました。この記事は、そんなルークがその時どうしたのかを綴っています。誰かの何かのヒントになったり参考になればと思います。

直前まで元気だったのに、突然に発症したのでした。

ルークが3才のある暑い夏の休日、いつものように僕と公園を散歩してました。ルークは散歩を終えて楽しそうな様子でミニバンに戻ると、いつものように自分の指定席の後席に飛び乗りました。同時にいつもと違い、へたり込んでしまいました。

後ろ足…というより腰から下はまったく動かないようで、ルーク自身は何が起こったのかわからない様子。驚きながらも立とうとしてますが、まるでダメです。しばらくして立ち上がるのを諦めたのか、へたり込んだまま僕の顔をジ〜っと見るのです。お互い起こってることがわからない戸惑いでアタマがいっぱいになります。

初期症状はヘルニアによく似ています。

とりあえずクルマを走らせます。こういう時こそ飼い主は、慌てふためいてはいけませんね。僕らが散歩の間に買物中だったカミさんをピックアップしに向かいます。驚きでほとんど言葉もないカミさんも乗せて、かかりつけの獣医さんのところへ向かいました。

先生の最初のひと言は、深刻そうな顔で「これは酷いなぁ…。」でした。ヘルニアの可能性があるから、ひとまず薬を注射すると。もしヘルニアなら明日には快方に向かってるはずだそうです。また‪明日の朝‬一番で連れてくるよう言われました。

もしかするとヘルニアでは無い可能性を、主治医は注意深く検討していました。

家に帰ったルークは時間の経過とともに、ぐったりしてゆき、立ち上がろうとする元気も無くなっていきました。不安な顔をルークに見せてはいけないと、カミさんは、その夜は風呂場で泣いていました。

朝には完全に横たわり目を閉じ動かない状態になってしまいました。

その朝…
一番に先生から電話がありました。「今すぐ来て!」と。

ルークを連れて行くと。「ヘルニアじゃあないかもしれない…。」先生は僕らが帰った後、ご自身がその道では尊敬、信頼を寄せる先生に相談してくださっていました。今から連れて行けば直ぐに診てもらえるよう取計らってくれてました。この、早期の冷静な診断がルークを救ってくれたのです。

先生「今から、行ける?」
僕「はい!」

遠く他県から、クルマに乗ってやってくる犬たちでいっぱいの動物病院とは?


着いたら名前を告げればいいと。場所はかなり離れてますがクルマで行けば‪1時‬間ぐらいで行けるので、そのままルークを乗せて目的の病院へクルマを走らせます…。着くといつもの動物病院とは様子が違うことにすぐに気づきます。

その病院の駐車場に止まってるクルマのナンバーは、遠い他県のものばかりです。福島、水戸、新潟…。ヤバそうなのは僕にもカミさんにもわかります。何だか目の前が真っ暗になりそうでした。

息を飲んで…。ルークを抱きかかえて受付けへ向かいます。診察を待つワンコのほとんどは、背中に手術の後があったり、ルークのようにカラダが麻痺しているようでした。皆さん落ち着いてらっしゃいます。僕らも気を取り直して受付を済ませて待ちます…ルークが呼ばれました。

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相当な数の症例を扱ってきた先生は、ルークを見て、触診しただけでヘルニアでは無いことを見抜きました。

診察室に入ると、白髪交じり長髪ヒゲの院長先生が迎えてくれました。
「ル〜ク〜、ど〜した〜?」満面の笑みで両手をルークの頬に当て語りかけます。

それが先生が最初にルークに触れた瞬間。不思議と僕もカミさんもルークもホッとしたのです。普通の先生じゃないと思いました。

先生は笑顔のままルークを抱き上げて、診察台にルークの後ろ足をゆっくり押し付けてみます。「見て。右は反発するけど、左は反発しないねぇ。」そして診察台にルークを降ろすと、笑顔でこう言ったのです。「ヘルニアじゃあないね…。」

じゃあ?

病名は「脊髄梗塞」でした。ヘルニアとは逆の対応が必要です。


レントゲンを撮りました。それを僕らに見せて先生は、にこやかに言いました。「見て。ルークはしっかりしたキレイな骨格してるよぉ。」

真っ黒い背景に浮かぶ、ルークの全身を真横から撮影したレントゲン写真の骨格は、博物館の標本みたいにキレイで整っています。なのに…。

「やっぱりヘルニアじゃあないよ。ここ…見て、影があるでしょ?」背骨の真ん中あたりに一箇所だけ白い影があります。「脊髄梗塞だね。」背骨の中を通る神経が詰まって下半身が麻痺しているのです。「割とシュナウザーに多いんだよね。」何が原因というのも無いそうです。

「この子は歩けるようになるよ。」

ルークがこの状態でも先生は言いきりました。「手術の必要も無いし、この子は歩けるようになるよ。」相当な経験値からの診立てでしょう。「一応、もう少し詳しく診たいから今からキャミックって所にMRI撮りに行って。結果は来週持って来てくれればいいから。」

来週…?

麻痺した下半身から、オシッコを抜いてあげる事が、命を守るために、まずいま一番大事なこと。

その日は注射をしてもらい、来週まで脊髄の詰まりを無くしていく薬をのませることになりました。

それからもう一つ。

キャミックに行く前に先生から指示をうけました。「今日からね、お父さん、毎日、朝晩ルークのオシッコをカテーテルで抜いてあげて。」え…?

「ぼ、僕がですか?」初めて先生の笑顔が消えました。「そう、やってあげなきゃダメ。やるの。今からやってみせるから。覚えれば出来るよ…。」

「ウンチはいいんだよ。出るから。でもね、オシッコは出してあげないとマズイ、毒なんだから。死んじゃうよ?」

後編を読む》

愛犬ルーク。脊髄梗塞からの復活(後編)- 神経の麻痺は、動かして筋肉を付けなきゃダメ。ここからリハビリです。
ルークの命。医療や介護、リハビリ、保険など色々と考えさせられる出来事でした。なによりルークの生きようとする姿に頭の下がる想い。と同時に、言葉では言い表すことが難しい大事なことを教えてもらったと思うのです。

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