UCCミルクコーヒーは缶コーヒーと思いきや美味しい「乳飲料」。瓶入りのコーヒー牛乳から開発が始まりました。

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UCCコーヒー(上島珈琲株式会社:UESHIMA COFFEE CO., LTD.)といえば、「UCCミルクコーヒー」を誰もが思い浮かべると思います。1969年(昭和44年)に世界初のミルク入り缶コーヒーとして登場し、発売当時から変わらない3色のカラーをまとった缶は、しっかりと記憶にあるはずです。ちなみに茶・白・赤は、それぞれコーヒーの豆・花・チェリー(コーヒーの)を表しています。

このUCCミルクコーヒーは、2019年(令和元年)に誕生50週年を迎えているということで、改めて味わってみたいと思います。まずその生い立ちがかなり面白い。上島忠雄氏は「上島珈琲」を1933年(昭和8年)に創業するのですが、ある時、駅の売店(ミルクスタンドでしょうか?)で瓶入りのコーヒー牛乳を買ったそうです。

一口飲んだ時に列車の発車ベルが鳴り、ほどんど飲み残して列車に乗ったのだそうです。瓶入りのコーヒー牛乳は今のミルクスタンドでもそうですが瓶を回収しなければならないので、基本その場で飲みきらないとならないのです。上島氏はそれを「もったいない」と思い、常温長期保存、社内などに持ち運べる缶入の「ミルクコーヒー」を思いついたのです。

そう!UCCミルクコーヒーは缶コーヒーと思いきや、生い立ちが“コーヒー牛乳”が原点なだけに、缶の裏にも表示されている通り『乳飲料』なんです。焙煎した豆をブレンドし、ドリップ方式で抽出したコーヒーに、ミルクや砂糖などをUCC独自のバランスで加えます。それを毎分1,400缶に充填して作られています。改めて飲むのが楽しみですね。

その味わいは、しつこい甘さもがなく意外にもサッパリ。缶コーヒーに良く使われる香料などは一切使っていませんが、缶に充填したあとに高温・高圧・短時間でレトルト殺菌することで、コーヒーの良い香り、風味がしっかりと残しています。

改めて味わってみると、確かに“コーヒー牛乳”を彷彿とさせる優しい『乳飲料』です。お風呂上がりにグビグビっと飲んだら最高だと思います。

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