明治「きのこの山」の発売は1975年(昭和50年)。その誕生のきっかけは明治「アポロ」でした。

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明治「きのこの山」の発売は1975年(昭和50年)。チョコの傘とクラッカーの軸で出来たきのこ型のチョコレート菓子です。その可愛いらしいカタチと美味しさで長年愛されています。遠足や旅行に持っていった記憶がある人も多いでしょう。


明治のチョコレート菓子には、有名な「アポロ」がありますが、このきのこの山は、アポロの当初の売れ行き不振をどうにかするために、ちょうど円錐形のアポロを傘に、クッキーを軸に見立て試作されたチョコレート菓子から生まれたのです。

明治「アポロ」は1969年発売のイチゴのチョコ。その形は月面着陸に成功したアポロ11号の司令船です。
明治の「アポロ」はミルクチョコとストロベリーチョコが2層になった、1969年(昭和44年)発売の懐かしい昭和のお菓子。表面がギザギザの円錐形になっているその小さいチョコレートは発売の年に月面着陸に成功した、アポロ11号の司令船を模したものです。
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商品名もさることながら、この緑を基調としたパッケージや描かれた里山など、当時としてはかなり冒険的な試みの商品だったようですが、発売してみれば大ヒットし、この手のファンシー系お菓子が後に続いていったのです。姉妹品の「たけのこの里」も1979年(昭和54年)に発売されています。


こういう昭和に誕生した食べ物やお菓子の揺るぎない強さには感心してしまうことがしばしば。2003年(平成15年)にはチョコレートを二層構造にリニューアルするなど、なにげなく進化も続けているところも真摯で日本らしいと思います。