ブルボン「バームロール」は1978年(昭和53年)発売の歴史あるロングセラー銘菓。フワッとしたロールケーキ生地をミルク風味のホワイトクリームでコーティングした優しい美味しさは昔から人気です。
商品名に“バウム”とあるので、バウムクーヘンのような生地を想像してしまいますが、さにあらず。それよりも遥かにふんわりとした“ロールケーキ”生地なのが、この「バームロール」の1つ目の大きなポイントです。あくまで想像ですが“バウム”とは樹木を意味するので、この出来上がりの姿から命名されたのではないでしょうか?
2つ目の大きなポイントは、このミルク風味のホワイトクリーム。ホワイトチョコではないんですね。チョコよりも口溶け良く、食べた時の生地とのハーモニーが素晴らしい。クリームをセレクトしたところが何ともブルボンらしい品格を感じます。
ちなみに現在では社名でもある「ブルボン」というブランド名は、1961年(昭和36年)3代目社長の吉田高章氏が高級感ある洋菓子や他の商品にもマッチするように考案したものです。すべてのブランドを「ブルボン」に統一し、社名が「株式会社 ブルボン」に変わったのは意外にも新しく、1989年(平成元年)のこと。それまでの社名は「北日本食品工業株式会社」だったんですね。
ブルボンの歴史ある銘菓といえば、このバームロールの他にも、
●1965年(昭和40年)ホワイトロリータ発売
●1972年(昭和47年)ルーベラ発売
●1974年(昭和49年)ルマンド発売
●1977年(昭和52年)チョコリエール発売
●1978年(昭和53年)バームロール発売
●1982年(昭和57年)シルベーヌ発売
と、昭和40年から57年のわずか17年の間に、誰もが知っていて食べたことがある、ヒット作を連続して発売しているのです。それぞれに特徴があるブルボンブランドのお菓子たち。好きなお茶とともにあらためて楽しんでみるのも良いかも知れません。
★ブルボンのお菓子