サロン・ド・テ「アンジェリーナ」のモンブランは、濃厚なマロンクリームと、生クリーム、メレンゲが織りなす他では味わえない絶品の美味しさです。
フランスのサロン・ド・テ(Salon De The)とは喫茶店の意味で、紅茶やコーヒーなどの飲み物とともに、美味しいケーキなどを優雅に楽しむ場所。飲み物を飲むカフェ(Cafe)とは趣が異なります。
アンジェリーナ(ANGELINA)は、ルネ・ランペルマイエ氏が、パリのリヴォリ通りで、1903年に創業した老舗のサロン・ド・テ。
彼の妻の名である“アンジェリーナ”を冠したこの店で、創業当時から変わらないレシピで作られてきたモンブランは、ココ・シャネルなどの著名人達にも愛され続け、その名を馳せているのです。
アンジェリーナのモンブラン。手前は通常のモンブランで、奥は「ほうじ茶モンブラン」です。大きさは日本人にちょうどいいデミサイズということですが、これでテニスボールほどの大きさはあります。
軽い口当たりのメレンゲの上に、生クリームが乗り、本店から直輸入されたマロンペーストを使った、たっぷりのマロンクリームが周りを覆っています。
スポンジ生地もなく、シンプルな構成ですが、その風味豊かで濃厚なマロンクリームと、生クリームのハーモニーは、一口食べれば、ちょっと他には無い美味しさのモンブランだと分かります。
ほうじ茶モンブラン。抹茶ではなく、“ほうじ茶”をセレクトしているところが良いですね。
マロンクリームを口に含むと、甘さを感じる、ほうじ茶の香りがフワァ〜っと広がって行きます。
昔から変わらない、レシピのモンブランは、絶品の美味しさです。その比類なき濃厚さと、甘さもまた、パリのサロン・ド・テを想像させてくれます。強く記憶に残った、アンジェリーナのモンブラン。きっとまた必ず買い求めに行くと思います。