草花

花や植物

「ハナニラ」の別名には、クリスマスツリーのオーナメントでもお馴染みの“ベツレヘムの星”の名も。

ハナニラ(花韮)はアルゼンチン原産の球根植物で、学名はイフェイオン(Ipheion uniflorum)。葉はニラに似ていて、ニラやネギの様な匂いがするので、この名前になりました。キリストの生誕を“東方の三賢者(三博士)”に知らせたという「ベツレヘムの星」の名でも呼ばれます。
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うす紫色のローズマリーの可憐な小花。聖母マリアのバラ「ローズ・オブ・マリー」が語源とのエピソードも残るロマンティックなハーブです。

ローズマリーは白やうす紫、紫色の可憐な小花を、秋口から春の終わりまで良く咲かせます。垂直に伸びる「立性」、地面を這うように育つ「ほふく性」、両方の性質を持つ「半ほふく性」の3つのタイプがあり、その中でもいくつかの品種があります。語源は「海のしずく」という意味の合成語「Rosmarinus(ローズマリナス)」という学名に由来します。
花や植物

雪柳(ユキヤナギ)は、小さな花を雪が降り積もったかのように、びっしり咲かせ枝垂れます。風に揺られて吹雪いているように錯覚するほどです。

雪柳(ユキヤナギ)はバラ科の低木で、地面から細い枝を何本も出し1.5mの高さまで成長します。3月中旬から5月にかけて、直径5〜6mmほどの小さな白い花を、まるで雪が降り積もったかのように、びっしり咲かせ枝垂れます。枝の根元から先まで、隙間なく咲いている小花は、風に揺られて吹雪いているように錯覚するほどです。
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白木蓮(ハクモクレン)の花が咲いているのは、はわずか3日ほど。今にも羽ばたかんとする沢山の白い小鳥のよう。

白木蓮(ハクモクレン)は、公園や庭、住宅街の街路樹としてよく植えられている樹高10〜15mほどのモクレン科の樹木です。3月中旬から4月上旬、まだ木に葉をつけていない時に、卵より少し大きいぐらいの白い花が、天を仰ぐようにたくさん咲きます。その姿は遠目にも、かなりの艶やかさです。沢山の白い小鳥が枝に止まり、今にも羽ばたかんとするかのような姿を観ることができます。
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タネツケバナ(種漬花)は、田植えの花。イネもみを水田に浸けて発芽させるころに咲くので、この名前に。

タネツケバナは、田んぼの畦道や、雑草がある散歩道などで、3月上旬に見られるとっても小さな白い花。ちょうど田植え前に、イネのもみを水田の水に浸けて発芽させるころに咲くので、この名前になりました。学名にあるCardamine(カルダミネ)は、心臓病に効くとされた、古代ギリシャ語のkardamon(カルダモン)から来ています。
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葉が仏の蓮華座の様だからホトケノザ。春の七草の「仏の座」とは別種のその花は、鮮烈な紫を身に纏います。

ホトケノザは、葉が仏の蓮華座に見えることから、そう呼ばれるようになりました。また、葉が何段かに付くことから「三階草」とも呼ばれます。春の七草にも「仏の座」と呼ばれてるものがあります。そちらの標準和名は「コオニタビラコ」で、見た目も種類も、このホトケノザとは違います。
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道端に咲く「オオイヌノフグリ」の学名はベロニカ(Veronica)。コバルトブルーの可憐な小花が春一番を伝えます。

春になると道端などで見かける、コバルトブルーの小さな草花。ヨーロッパ原産の帰化植物で世界中の様々な地域に分布しているオオイヌノフグリという花。学名はベロニカ(Veronica)。聖ベロニカの名です。十字架を背負い歩かされるイエスキリストの額の汗をハンカチを差し出して拭った女性の名です。