JR東日本の駅ナカにあるacure(アキュア)ブランドの自販機は、普通の飲み物はもちろんですが、よくチェックしていると「おっ?」という、ユニークな商品がライナップされてることも多いです。
それは、駅ナカユーザーのニーズを捉えようとしている商品です。JR東日本管内に設置された、大量の自販機から得られるデータを生かしているんです。特に冬場の、“あったか~い”新商品は要注目ですね。
じっくりコトコト「濃厚デミグラススープ」170円(2018年時点)も、その中の一つ。アキュアとポッカ(ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社)が開発し、2016年(平成27年)10月から発売されている、冬場向けの缶スープです。
寒い冬、駅のホームでこれを飲んだら、カラダが暖まるのはもちろんでしょうが、何より驚きなのは、缶スープとは思えない「濃厚デミグラススープ」の美味しさと、高い完成度です。
アキュアの自販機は、30~40代がコアユーザーで、2015年(平成26年)からのPOSデータでは、冬場のスープなど飲み応えある缶飲料は、毎年売り上げを伸ばしています。
持ち帰って、朝食のパンと一緒に飲んでみました。良く振ってから開栓してスープカップに注ぎます。一缶170gと少ないと思いきや、スープカップにちょうどいい量です。電子レンジ500Wで約2分温めます。
もう注ぐ時に、そのトロミから濃厚さがわかりますが、温めた時に漂う香りも、“おいしいよ”と言ってます。
一口目から美味しいです。原材料やコピーからも分かる通り、玉ねぎ、トマト、野菜、赤ワインのソースに、ビーフの旨味を加えてじっくり煮込んだデミグラスソースや、軽めのビーフシチューような味わいです。具はみじん切りの玉ねぎぐらいですが、ポークエキスも旨味を増すのに一役買って、まさに「濃厚」。
パンにもバッチリあいます。知らなければ、これが自販機の缶スープとは信じられない、ちょっとしたビストロの味わいです。