花や植物

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春紫苑(ハルジオン)の花言葉。それは“今昔物語集”の「思い草」と「忘れ草」のお話に通じています。

ハルジオンは、北アメリカ原産のキク科の植物で、大正時代に観賞用として日本に入ってきました。花は4月下旬から5月上旬に咲き、その姿がよく見られます。花言葉「追想の愛」は、昔から日本にある“紫苑”と言うキク科の花の花言葉である「君を忘れず」に由来しているのではないでしょうか。
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紫詰草(ムラサキツメクサ)はデンマークの国花。日本でも農業や人の生活に大きく貢献したその能力とは?

紫詰草(ムラサキツメクサ)は4月の下旬から5月の初め頃に、紫色の花を咲かせる豆科の植物です。白詰草と同じ明治時代以降に家畜の飼料用(牧草)として、日本に入ってきて野生化しています。紫詰草の別名“レッドクローバー”は、北欧デンマークの国花。それほど慕われてきた紫詰草は、デンマークの畜産を始めとする農業を豊かにし、大きな役割を果たしてきたチカラを秘めています。
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白詰草(シロツメクサ)は別名クローバー。“三つ葉”にも“四つ葉”にも大事な意味が込められていました。

白詰草(シロツメクサ)は別名クローバー。その3つの葉っぱは、時々4つやそれ以上になることがあり、特に「四つ葉のクローバー」は、見つけた者に幸運が訪れるという伝説が有名です。4つそれぞれ希望、誠実、愛情、幸運を象徴しています。また「三つ葉」は、聖パトリックがアイルランドで“三位一体”の教えを説くのに用いています。花は4月の下旬から5月の初め頃に咲き始めます。
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赤花夕化粧(アカバナユウゲショウ)は、その名や花言葉とは裏腹に、朝から夕方まで太陽をつかまえて、元気よく咲きます。

赤花夕化粧(アカバナユウゲショウ)は、南アメリカから北アメリカの南部が原産の植物で、明治時代に観賞用として日本に入ってきました。艶のある花の名前は、夕方頃に可憐な花を咲かせるところに由来してます。今では野生化し道端や空き地などで普通に見られるほど繁殖しています。4月の下旬から9月頃まで、花径10〜15mmほどの鮮やかで淡いピンク色の花を咲かせます。
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端午の節句を知らせる「矢車菊(ヤグルマギク)」の深く青い花。花言葉“教育”とドイツの国花「カイゼル(皇帝)の花」のお話。

矢車菊は、5月5日の端午の節句が近くなったのを知らせるように、4月の下旬から咲き始めます。“鯉のぼり”のてっぺんで風に回る“矢車”に姿が似ているので、この名前に。英名はコーンフラワーで、ヨーロッパの麦畑のそばで良く咲いていたことにちなみます。綺麗な深いブルーもさることながら、王子が立派に育った花言葉「教育」の由来も、“こどもの日”にはふさわしい花です。
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小手毬(コデマリ)は、晩春に乱舞し枝垂れる花。久保田万太郎が生涯最後に一句、詠んでいます。

小手毬(コデマリ)は、江戸時代に日本に渡来した中国中南部原産のバラ科シモツケ属の植物です。高さは1.5〜2メートルほどに育ち、毎年4月下旬から5月初旬に、名前の由来どおり“小さな手毬”のような可愛い花をワサワサと咲かせます。風に揺れる、その気品溢れる花のさまを俳人、久保田万太郎が生涯最後の句に残しています。
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タンポポの英名は「ダンデライオン」。南風が恋した黄色い髪の少女との“お別れ”が花言葉に。

タンポポは3月も終わりに近づくころ、太陽に向かい鮮やかな黄色の花を次々に咲かせます。英語名はダンデライオン(dandelion)。葉がギザギザな様を、フランス語で「ライオンの牙」を意味する dent-de-lion と呼んだことに由来します。花言葉「別離」はアメリカの昔話にある「南風と少女」のお話にも由来します。